1つの作品1人のこども
1つの作品や1人のこどもにスポットをあてて紹介
強烈個性の極み 春日教室 2年彩笑ちゃん ① 2023.9/20
さえちゃんが入会したのは1年生の2023年2月、「手のある自画像Ⅱ」が最初の作品。
傾斜した顔と上半身、線がとても柔らかい、魅力あふれる自画像。
背景も最初の作品からしっかり描いてるところもみらなうべき点です。
自画像は下描きから魅了されます。
墨汁の線を最初から強弱使い分けています。
肌色の分割が素晴らしい
この頃は1年生なので何も考えずに塗っていたはず。
もう一つの着目は、原色が全くないこと、すべて混色して自分の色をつくっています。
墨汁の線を踏まないようていねいに着色ができています。
素晴らしい「自画像」です。
「手のある自画像Ⅱ」、自画像はやはりいいです。
強烈個性の極み 春日教室 2年彩笑ちゃん ② 2023.9/21


ここから超個性の作品が始まります。

2作目がゾウですが、1作目と変わらぬ描き方でしたので、この子の個性だと感じました。
「この強烈な個性を壊さないようしなければ」と思ったのもこの頃です。
ゾウは2枚目がありますが途中で終わっています。
時間があるとき続きをさせたいですね。
3作目 「カメ」
カメはもちろん背景にも墨汁の分割線が入り始めました。

色鮮やかでとても美しいです。墨汁の分割線がとても多いです。
この分割線がいいのかどうかは不明。
1作目の「手のある自画像」は顔の中に墨汁の分割線がありませんが、素晴らしい色で分割しています。

何を描いているのかわかりにくいところが難点。
また、顔のいろも最初から色分けをしながら塗っているのではなく、後から青や黄が入ってなじまない違和感があります。
スケートボードの黄色い縁取りも最後にしたようで違和感がある。
もっと早く着色を止めるべきであったような気がする。
最終回、みんなに「最後まで粘れ」と言っていたのでさえちゃんもそのまま頑張らせた。
この辺の調整が難しい。

最終回を待たずに終了させ、墨汁の線がしっかり残った。
色はとてもいいが顔や服などに「色による分割」がなくなっている。
もう、作風の変化があるのだろうか。
特徴の「色による分割」がなくなると超個性もなくなる。
見事な三部作 美しが丘教室 6年菜月ちゃん 2023.8

今年の冬の課題「手のある自画像Ⅰ」です。
菜月ちゃんが1・2年生の頃に教えた技法コラージュを使っています。
その技法を思い立ち見事に使いこなしたことで、大変重厚な自画像になりました。
グレーの服、色の良さとグレーの中に半分輪郭線が消え溶け込んでいるところは見応えがあります。

悪くはないですが、そこまで魅力を感じないのは左右対象に思える構図が原因でしょうか。
この作品もコラージュを使っています。
また、今年の夏の特別講座lesson1・2の技法も使いこなしています。

向きの違う手が重なりうつぶせる女の子。
見事な構図です。
コラージュを使っています。
こうして3作を並べると「見応えのある三部作」になりますね。