6年生が卒熟したにも関わらず、美しが丘教室は人数が多い。人数が多いと参考にできる作品が身近にあることも多い。
前回色の見本になる作品を3点見つけたので、今回最初に「色の学習会」をした。3年生までの作品を前に出させ、「どの作品の色がいいと思う」と質問し答えてもらった。
私のがいくら「重ね塗りをして」「深みのある色を出して」「強弱をつけて」・・・など言葉で言っても低学年や入会1年未満の生徒にはなかなか伝わらない。
見本作品を見ながら自分の意見を発表したり、他の人の意見を聞き、さらに私からのアドバイスがあって薄らとしたものが伝わるのではないでしょうか。
「色の学習会」の後は4年美月ちゃんと3年かほちゃんの作品を「汚せ汚せ」と汚しました。
2点ともただ鮮やかなだけで、派手で目に痛かった作品です。
濁すことで「鮮やかな色と濁った色」ができ、お互いを引き立てています。
そこに深みも表れつつあります。
4年まおちゃんは背景に「おっ」と思ういい色を使うことができています。
しかし、あっという間に画面全体をそのような色で塗り終えました。
ということは、適当に塗ったと言うことです。
先生に褒められた「いい色」をどんどん塗ったと言うことだけです。
一部を切り取り見ると「いい色」です。しかし、全体的には同じような色の繰り返しで単調です。工夫がないのです。
ここからもう一度、よく考えながら塗り進めることです。もっとしっかり時間をかけるべきです。あっという間にできる作品は時間や丁寧さを感じません。
「色の学習会」で参考にした作品は次の3点