構図
動きがある、遠近がある、大小がある、重なりがある、
これらの要素は構図でとても大切なことです。
「絵」は構図で決まるといっても過言ではありません。「絵」は構図です。構図に作者の主張が見え着眼点が見えなければなりません。「入選」と「上位入賞」の違いは構図力の差です。
また、下描きをするための「写真」をどう選ぶかが大きな大きな大きなポイントになります。写真を選んだのはたぶんお母さんでしょう。写真の中に動きや奥行きを見抜く目があったのだと思います。
画塾でいつも言っているようにまずは「動き」があるか。まっすぐや横並びは動きがありません。
なつきちゃんの作品を見ましょう。
この作品は構図の巧みさが光ります。手前に大きな人物(おじいちゃん)を配置し奥に小さく本人を配置しています。かなり大きさが違います。おじいちゃんの体は肩だけしか入っていません。この大小の違いが動きをつくり奥行きをつくっています。間に将棋盤と駒・・・これに2人が重なっています。何をしているのかはっきりわかるように将棋盤も駒もとても大きく描いています。人物の表情はどうでしょう。目が大きく、鼻と口は小さく可愛いとはまったく異なっています。歯をたくさん見せニヤリと笑った表情に見えます。鼻もかっこわるいです。
着色
つづき 1つの作品ひとりのこども