基礎基本、「大きな顔」「手のある自画像」は1年間で最も大切な時間

自分の目・鼻・口をしっかり見て描いたり、大きく描く練習をしたり、濃い色をぬったり、自分の肌色をつくったり、魅力ある肌色をつくったり、手のある自画像の構図を考えたりする基礎基本は「いい絵」を描くうえでのたくさんのヒントがあります。
今までとは違うものをひとつでも多く学べばこれからの作品にたくさん活かせるはずです。
たくさんあるヒントを見つけましょう。

「大きな顔」、活きた絵を描くヒント

1日目は大きく描く練習、目・鼻・口を鏡を見て観察しながら描く練習ですから「構図」的な意味合いは少ないのですが、あえて構図や描写に目をやるとおもしろいことがいろいろ発見できます。

個性よりうまさを感じる春日教室の作品

4年はるかちゃんと5年きよちゃんの作品
よくまとまって「うまいです」、しかし下手をすると「ただうまいだけ」の作品にもなりがちです。
この2人がこわすことやゆがめることを覚えたらおもしろい作品・活き活きした作品が描けるようになるでしょう。
絵の難しいところは「いい絵」はなかなか描けないこと。
「いい絵」とはうまい絵ではなく、活き活きしている絵のことです。

「個性」を感じる作品

3点に共通なことはアンバランスです。
故意にそのようにしているのではなく、自然とそうなっているのです。
そこに「個性」が見えてきます。

ひかるくんとみすずちゃんの作品はたての中心線が傾いています。
だから良く見えるのです。
こういうことを頭に入れ下描きに活かすと「活きた下描き」ができるはずです。

こうじくんの作品は頭がとがっています。
目・鼻・口も独特です。
それぞれが独特でとがった頭が活かされてます。

活きた下描きを描くヒントになればいいですね。