本日7月1日(土)はキッズアート(門司港レトロ)の審査日、10日前後には結果が届くと思います。
今回は連年以上の力作があり楽しみです。
少し受賞作を考えてみたいと思います。
私と異なる感性の審査員ならどんでん返しがあります。

5年えいじくん(美しが丘)

まず本命はこの作品
「門司港駅」の古いホームが見事なまでの色彩で表現されています。
ホームの天井が主役ですね、骨組みは木材でしょうか、1世紀の年月を十分すぎるほど感じさせてくれます。褐色の骨組みと黄土の天井、色彩が豊かです。
白い丸時計と「もじこう」の表示看板が引き立てます。
手前で記念写真を撮る旅行客の遠近・自撮りまで鮮明に描写され見る側を引きつけて止みません。

まさに色の工夫の見本作品

5年てれさちゃん(美しが丘)

次に推したいのはこの作品

この作品の魅力は関門橋を上から見下ろしたこの力強い構図。
力強い関門橋です。
上を飛ぶカモメでしょうか、3羽の鳥がいいアクセントになり作品を引き立てています。
黒い線は手前は太くはっきりと、奥は細くぼんやりと描写されていて、遠近を感じます。
黒い線と青い色のコントラストも美しい。

3年ゆうせいくん(美しが丘)

この作品も見事です。
グレーの天井とホームは明と暗、モノクロや色彩の反転などをイメージさせ不思議な空間へ導いてくれます。特に天井はほれぼれするほど美しい。
ゆうせいくんが2年生の秋に描いた作品ですが、デッサン力が半端ないことがわかります。

5年あかねちゃん(春日)

同じ門司港駅ホームですが、上2点に比べるとどうしても色彩の豊かさと個性で負けてしまいますがいい作品です。
あかねのちゃんの作品は上からの重ね塗りができないこと(時間不足で)がマイナス点です。
ここから色を重ねることができたらもっと深みのある色彩に変わります。

5年かほちゃん(美しが丘)

構図が面白いです。
船の乗客と関門橋に強弱をつけることができていて空間を感じ取ることができます。

4年ももかちゃん(南ヶ丘)

私がずいぶん推した作品です。
残念なのは手前のタグボートの青い船体があまりはっきりしないこと。
海の青・黒いタイヤと色が近いことが原因です。
タグボートの前の人物もはっきりしません。
ここのところがピンと来るようになるとレベルアップできるのです。

4年ふうかちゃん(南ヶ丘)

左側が傾斜しています。
この傾斜がとてもいいです。
重厚な古い洋館が表現できています。

2年みくちゃん(春日)

みくちゃんが1年生秋の作品。
未完成ですがこのあと色を塗っているはずです。
1年生とは思えぬ、細かい描写ができています。

3年みすずちゃん(春日)

美しい噴水
豊かな色彩の作品にしあがりました。
歩く人物も明治時代のようです。

【まとめ】
こうして見直してみると、門司港レトロ・関門橋にも優れた作品がたくさんありました。
1位は『北九州市長賞』です。
期待しましょう。