ひよりちゃんは3年生で入会。構図はいい、おっ・・・と思うような構図がある。昨年の読書感想画・今年の自画像など、しかし色がいつも薄い、構図が良く濃く塗れた時は受賞する、昨年のMOA「筑紫野市長賞」など。今回の修正前の作品を見るとすでに濃く濃淡が見える、画面に散らばった濃淡のシミが作品に深みを与えている。赤と白、背景の黄と青いグレーが大変美しい。しかし、全体的にくすんで見える。
最終仕上げをさせたのが右の作品、花びら一枚一枚を色の工夫をしながら塗る、白を鮮やかにするを課題としました。見事に鮮やかで深みのある作品になりました。

このひよりちゃんの作品から読み取る着色のヒントは何でしょう。
まず、①原色をまったく感じないこと ②濃く塗ること ③濃く塗った上から濃淡のシミをつくっている ④最後の仕上げに鮮やかな色を塗る ⑤黒で画面にコントラストとシャープさをだす・・・幾重にも重なった色がこの深みをつくっているのです。 

特に筆だけでいつも同じように塗るだけで終わる5・6年生への大きなヒントです。

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