1つの作品1人のこども
1つの作品や1人のこどもにスポットをあてて紹介
入会し1年間過ぎたのにまだ入選していない美しが丘教室「3年ゆづきちゃん」に変身の兆し!2019
3年ゆづきちゃんはちょうど1年前の1月(2年生)に入会しました。
ほとんどの生徒が年に1回以上入選をするのに、ゆづきちゃんはまだ入選がありません。
理由は下描きの構図が悪い、硬い、縮こまっている、小さい、正面や真横が多い・・・など。色もいい色は出しますが最後の工夫や重ね塗りがまだまだ・・・
選外・選外・選外・・・「1年目は練習だから全部落ちてもいいよ」と声をかけるしかありませんでした。ゆづきちゃんの「はい」と大きな返事にほっとしました。
そして今回、動物の下描きを見たときは「えっ・・」と思いました。
1枚目の「サイ」真横ではなく少し斜めです。まず、いいのがサイが大きいこと、画用紙いっぱいに大きく表現できています。この大きさが基本の基本、ここからスタートできるのです。鉛筆の線を見てください。強い1本線ではなく柔らかいタッチの線が引けています。この線の柔らかさも努力と成長の過程で身につくものです。長年画塾に通う5・6年生の鉛筆の線がこのような柔らかいタッチの線です。
2枚目の「キリン」この作品も鉛筆の線が柔らかいです。
キリン全体を入れるのではなく、大きく表現するため上半身だけにしています。角が飛び出し足が飛び出しています。この飛び出しも基本の基本で、大きく描こうとする意思の表れです。そして、大きく傾斜した首と顔。申し分ない構図になっています。体の模様も面白いです。
よくめげずに努力したと思います。その積み重ねた1年間の努力が下描きの作品に表れていると今回感じました。
すぐに「芽」が出て入選・入賞できる人、「色が薄い薄い」と言われながらやっと6年生で「着色」のいみがわかる人、優月ちゃんのように入会しても1年間入選できない人・・・いろんなタイプの人がいますが、やはり努力は強いですね。
もうすぐ最後の美しが丘教室「6年なつかちゃん」、ここへ来て急成長!!2019-11
最後の作品の下描き・・・まだまだ成長まっただ中!2019-12
たぶん、描くことが「楽しくて楽しくて」といったところでしょう、線に重なりがでて柔らかいタッチの線が引けるようになった、1作毎に成長を感じるなつかちゃんである、1枚目の「雛人形」は手前に大きな丸(左)と右側の四角い皿を描くことで奥行きのある面白い構図になった、左は「にぎり寿司」右は「和菓子」らしい、
この色彩感覚はすごい、美しすぎる 2019-11
大人顔負けの作品だ、垂直線はどう描くべきかが理解できている作品、色彩は実に美しく所どころに見えるシミもいい、色彩の強と弱を生かし切っている、なつかちゃんも長年恐ろしい「薄い色」病にかかっていた生徒、最も重傷だったような・・・6年生になりなんとか這い上がったような感じがする、そしてこの作品では薄さをまったく感じない、色彩の豊かさには驚く、こんなにも美しく豊かな色彩感覚をなつかちゃんは持ったいたのだ、最後になりこの域まで達したことは見事、あと1年あればコンクールが楽しみでしょうが・・・もうすぐ6年生は退会です、 2019-11
MOA『九州国立博物館賞』(2位) 美しが丘教室「6年ひよりちゃん」の作品から着色のヒントを読み取る、5・6年生必見 2019-9
ひよりちゃんは3年生で入会。構図はいい、おっ・・・と思うような構図がある。昨年の読書感想画・今年の自画像など、しかし色がいつも薄い、構図が良く濃く塗れた時は受賞する、昨年のMOA「筑紫野市長賞」など。今回の修正前の作品を見るとすでに濃く濃淡が見える、画面に散らばった濃淡のシミが作品に深みを与えている。赤と白、背景の黄と青いグレーが大変美しい。しかし、全体的にくすんで見える。
最終仕上げをさせたのが右の作品、花びら一枚一枚を色の工夫をしながら塗る、白を鮮やかにするを課題としました。見事に鮮やかで深みのある作品になりました。
このひよりちゃんの作品から読み取る着色のヒントは何でしょう。
まず、①原色をまったく感じないこと ②濃く塗ること ③濃く塗った上から濃淡のシミをつくっている ④最後の仕上げに鮮やかな色を塗る ⑤黒で画面にコントラストとシャープさをだす・・・幾重にも重なった色がこの深みをつくっているのです。
特に筆だけでいつも同じように塗るだけで終わる5・6年生への大きなヒントです。2019-9
『MOA美術館奨励賞(1位)』美しが丘教室「2年なつきちゃん」の作品から学ぶこと 2019-9
構図
動きがある、遠近がある、大小がある、重なりがある、
これらの要素は構図でとても大切なことです。
「絵」は構図で決まるといっても過言ではありません。「絵」は構図です。構図に作者の主張が見え着眼点が見えなければなりません。「入選」と「上位入賞」の違いは構図力の差です。
画塾でいつも言っているようにまずは「動き」があるか。まっすぐや横並びは動きがありません。
また、下描きをするための「写真」をどう選ぶかが大きな大きな大きなポイントになります。写真を選んだのはたぶんお母さんでしょう。写真の中に動きや奥行きを見抜く目があったのだと思います。
なつきちゃんの作品を見ましょう。
この作品は構図の巧みさが光ります。手前に大きな人物(おじいちゃん)を配置し奥に小さく本人を配置しています。かなり大きさが違います。おじいちゃんの体は肩だけしか入っていません。この大小の違いが動きをつくり奥行きをつくっています。間に将棋盤と駒・・・これに2人が重なっています。何をしているのかはっきりわかるように将棋盤も駒もとても大きく描いています。人物の表情はどうでしょう。目が大きく、鼻と口は小さく可愛いとはまったく異なっています。歯をたくさん見せニヤリと笑った表情に見えます。鼻もかっこわるいです。
着色
色が薄かったり濃くべた塗りになってはいけません。いつまでも筆で同じように塗っていては、ぬぺっとした作品になります。色の工夫が必要と同時に塗り方にも工夫が必要です。絵は筆だけで描くものとは限りません。だから小枝・石・フォーク・筆の後ろ・・・それらをつかった課題もしました。筆でただ同じように塗る。これでは成長を個性を止めてしまいます。「強弱」「濃淡」「鮮やか・濁り」を着色にどう活かすかです。
てはなつきちゃんの作品はどうでしょう。色彩が豊かです。肌色の工夫、顔に何色もの肌色が塗られています。おじいちゃんの服は濃淡の緑です。
将棋盤と駒の色彩も大変豊かです。そして、黒いふちどりの線がシャープにアクセントになり作品を引き立てています。2019-9
「天神ノ森スケッチ」で受賞した美しが丘教室「6年生の2人」 2019-7
今回は6年生がよく頑張りました。
ももはちゃんは1年生の4月から入会している生徒です。3・4年生の頃入選数も少なくなりましたがよく粘って頑張ることができました。お母さんの支えが大きかったです。昨年からまた上昇気味で今回は5~6年の部1位の『金賞』です。心字池の噴水をデフォルメ(単純化・強調)し大きく表現しました。この1・2年は最後の最後まで加筆を忘れない姿が大変印象的です。最後まで何とかしようとする姿が今回の見事な受賞につながっているように思います。
なつかちゃんは3年生の夏に入会した生徒です。年に数回の入選だけでした。入賞はジュニア青木繁展が一度あると思います。
いつも色合いが美しく薄い・・・いわゆる濁りのないきれいな作品でした。美しさは鮮やかさと濁りが両立することで成り立つのですが、いつもなつかちゃんは鮮やかさを求めがちでした。
しかし、この天満宮の作品から一変しました。鮮やかさの中に見事に濁りを散りばめることができるようになりました。
自分なりの方法をつかんだはずです。ここまで大変長くかかりましたが、なつかちゃんもあきらめずにコツコツ根気強く努力したご褒美が小学6年生でもらえましたね。 2019-7
南ヶ丘教室【大野南2年はづきちゃん】躍動感ある水泳を見事に表現 2018
2018大野南3年はづきちゃん 完成作品
2年生7月に入会、プールで泳ぐ姿が弧を描き躍動感をうみだしている、2年生の構図とはとても思えないほど、顔の肌色の工夫、水や水しぶきの表現も面白い、南ヶ丘教室で上級生からいい物を受け継いでいる、「5分休憩」に南が丘教室の子どもたちは他の作品を見て回る生徒がとても多い、「春日西小4年かずきくん」所でも書いたが上級生が実験的技法で着色していた姿と作品をよく見ていたらしい、水しぶきの表現は筆を宙で素早く動かし飛び散った跡がたくさん残る、いいと思うことを見よう見まねで真似ることことは自分の技術につながっていくはず、3回目から見ていくと色を幾重にも塗り重ねて完成作品に近づいていることがわかる、まだまだ描写力・構成力が未熟な作品が多いが現在3年生まだまだたっぷり時間はある、2018
春日教室【春日西小4年かずきくん】強烈で圧倒される個性 2018
「カタツムリ」4年春日西かすがきくん「MOA」予定
4年かずきくん「電車バス」出品予定
2018天神の森スケッチ大会3・4年の部『金賞』春日西小4年かずきくん
2年生4月に入会、毎回圧倒される作品がある、4年生かずきくんの作品である、細かいことにとらわれず大胆に描くかずきくん、これら作品の強烈な色彩はどのように生まれたのであろうか、2017年「筆以外の道具」で画用紙を引っかいたり叩いたり2018年「筆を使わない着色」、これらが画面にしっかり活かされて進化をつづけている、2017年南ヶ丘教室の上級生数名は面白い実験的方法で着色していた、それに刺激された作品が3年の「自画像」である、この顔と体を傾けた構図のこの自画像は逸品である、何度も重ねた淡い色彩と筆をたたきつけたような跡が残る、「弥生の里児童画大賞展」出したい作品、まどかぴあ読書感想画3年生の作品は少し強烈さが見え始めた作品、「カタツムリ」の大胆な構図はかずきくんが持つ「力」を感じてしまう、こんな絵が描けるなんて羨ましい限りです、墨汁の線が太くなりました、「MOA」向きではありませんね、この作品も「弥生の里」に出したい作品、この先どんな進化を見せてくれるのか大変楽しみです、 2018
南ヶ丘教室【大野南5年ゆうきくん】重ねた色の美しさ 2018
絵画作品
「ななめを向いた自画像」大野南小5年男子
絵画作品
『最優秀賞』宮沢賢治作-土神ときつね- 大野南小5年ゆうきくん
『金賞』-激しいクロール-大野南5年ゆうきくん
4年生の春に入会、ものを描写する力は入会当初からありました。下描きを家でやり直して持ってくるなどの根性も持ち合わせています、1年目は「まどかぴあ読書感想画」で『優良賞』を受賞しましたが着色で1年間苦労しました、「いい色」が出始めたのが「ななめを向いた自画像」です、背景の色と赤いシャツ、特にシャツの赤い色は深みがあり鮮やかさもあります、「下地」が効果的であることも認識してほしい、この作品は構図が今ひとつです、構図はまだ1年半・・・まだまだでしょう、上げた手が切れているので手をかく意味が感じとれません、対角線に傾斜した体と左を見る視線はなかなかいいのですが・・構図で言えば「夏の思い出」も手と足が最初の下描きでははみ出していました、ぎりぎり何とか収まりましたが、ほんとうなら右へ進むのですから進む方向の手の前をもうすこしあけてほしかった、しかし絵はいいです難しい水・水面・水しぶきをよく表現できています、
色に戻りますが「読書感想画」の動物の縦髪などの重ね塗り、「夏の思い出」の水の重ね塗りの色・・・この3点を見るとやっと「色」「着色」「重ね塗り」をつかんだと思えます、これからが楽しみです、構図をもっとがんばってほしい、2018
南ヶ丘教室【県知事賞の2作品と選外作品】春日小5年あさちゃん 2018
絵画作品
2017私の家族 1位『県知事賞』春日5年
絵画作品
2017西鉄バス・電車絵画コンクール 1位『県知事賞』春日5年女子
2018『県教育委員会賞』春日6年あさちゃん-おばあちゃん、私のかみもきって!!-
あさちゃんは2年生6月に入会、
この2枚の『県知事賞』の作品は構図が見事です、「わたしの家族」はおじいちゃんとタマネギの収穫をしている場面です、おじいちゃんと小学校5年生の女の子の温かい雰囲気が画面いっぱいに表現されています、色彩も豊か・鮮やかで力強い着色です、「バス・電車絵画コンクール」の作品はみんなと違う視点の勝利です、
2年生の7月に入会した生徒、1年目は入選程度、それでいい、最初に描いた「シャボン玉」は「MOA福岡児童作品展」『銀賞』2年生ですよ、この大きさと色使いは見事、
注目したのが「まどかぴあ読書感想画」選外の作品、低学年は細かい作業が苦手、2年生でこの細かさとていねいさ、選外になりましたが「おもしろいものを持っている」と感じた作品です、いま改めて2年生のこの2作品を見ると「感性」「ねばり」「努力」「ていねいさ」を感じとることができます、
2年生「まどかぴあ読書感想画」選外
実力発揮し始めたのは4年生の「私の家族」で2位の『県教育委員会賞』から、天神の森スケッチ大会のこの作品遠近の考え抜かれた構図と鮮やかな色使い繊細な梅の枝と花、上位入賞を確信しました、しかし選外、西鉄バス・電車絵画コンクールの作品、バスの運転手がタイヤとサイドミラーの点検をしている様子を描いた作品、みんなと違う視点が素晴らしい、色彩も深みがあっていい、上位入賞と思いましたしかし「入選」、運転手の点検の様子 もう一度挑戦してほしいくらいです、まどかぴあ読書感想画の『優秀賞』作品-ガリバー旅行記-は構図と色彩ともに見応えのある作品で最優秀賞の最終選考まで残りました、小人たちの異なる動きは実に細かく表現されています、マチエールも意識されています、
「絵」は絵画コンクールや審査員によって評価が異なることがよくあります、落ちることもあれば入選することもあります、「落ちたり入ったり」それが絵画コンクールだと思ってください、
4年生 私の家族 2位『県教育委員会賞』
4年生 天神の森スケッチ大会 選外
4年生「西鉄バス・電車絵画コンクール」「入選」
2016 「まどかびあ読書感想画」『優秀賞』最優秀賞 最終選考まで残った作品 春日4年女子
5年生になっての天神の森スケッチ大会 選外 これは色が薄い書き込み不足で納得できます、
けっこう彼女は苦労しています、今年の『県知事賞』2作品まで順調に上りつめたのではありません、この子なりにたいへん努力をしています、根性があり挑戦する姿があります、下地作りで何カ所も破れて穴が空いた画用紙を何度も見ました、落ちたり通ったりしながら挑戦し続けたので5年生での素晴らしい成績があるのです、常に前向きなのがいいのでしょう
2018
5年生 天神の森スケッチ大会 選外
美しが丘教室【狂気の1枚】阿志岐小3年あおいちゃん2017
絵画作品
阿志岐小3年女子
ジュニア青木繁展「優秀賞」(学年1名)
あおいちゃんは1年生の7月入会、
4位の「久留米市教育委員会賞」、「優秀賞」、「奨励賞」6名、「佳作」4名、「入選」8名、その中で「さすがジュニア青木繁展」と思ったのが学年1名の優秀賞作品、超個性的なこの作品を選出した審査員に賛辞を送ります、この作品、狂気に満ちています(超個性的すぎて評価が分かれ、好き嫌いがはっきりする作品)、こんなにガンガン思うままに描き進められた楽しいでしょうね、画家の憧れの姿でもあります、緑と赤は「補色」の関係にあり間反対の色でどちらも目立ちすぎて組み合わせにくい色です、その緑と赤の強烈に色彩と強烈な筆づかい・・・素晴らしいです、背景・髪の毛・肌色の色使いとタッチが統一されています、よく見ると体の続きが腕で切られてなくなっています、右側だけ開いた空間など決してバランスがいいとはいえませんがマイナス面も超個性的な色彩と筆づかいで消しています、2017
『毎日小学生新聞賞』阿志岐小2年女子
絵画作品
阿志岐小3年女子「佳作」
阿志岐3年女子「夏祭りにそうめん流し」
美しが丘教室【努力の逸品 三国中2年あいらちやん】2017
絵画作品
三国中2年女子 2017-7
4年4月に入会、髪の生え際をぼかしたことで自然になった、天神の森スケッチの作品は生命が感じれぬ人物でつまらなかったがこの自画像は生命感にあふれている、以前も書いたように右の空間が有効的でさらに視線が空間と逆の方を向き空間と逆も意識させられる、構図が完璧、首や肩も中学生らしく大きくていい、視線と同じ方向に指・・・狭いところに細かい指を置くことでさらに右の空間を大きく感じる、色彩はどうだろう、原色を全く感じさせない深みのある色彩、立体感もよくここまで追求した、1年生の時の作品は面の立体感はできてもは面と面がつながっていなかった、今回は顔と首・首と肩が筆のタッチによりきれいにつながっている、唇の質感も見事、背景の色調は印象派『モネ』の「日傘の少女」や「睡蓮」を連想させる、魅力的な作品、どのコンクールに出品するか悩みます、この作品は返却後居間か玄関に額に入れ飾ってほしい、この生徒がひとつの山を乗り越えた記念すべき作品、
三国中2年女子 2017-8
【この作品も見応えがある力作】
構図に独創性がないからつまらない、電車内を遠近法で普通に描いた構図、大きく崩す必要がある、右上に大きく(画面4分の1の大きさで追加)電車につるしてあるチラシをかなり正確に描写すれば独創的な作品になる、大きなチラシがいいでしょうね、「スーモ」のチラシを大きく描かせた、普通の電車内風景から脱すことができた、
仕上がりました なかかなかの作品が完成しました、平凡な電車内の景色がチラシで一変しました、
「ジュニア青木繁展」に出品予定ですが大きなチラシをおもしろいと判断してくれたらいい結果がでるでしょう、
絵画作品
4年 春休み教室 1作目
絵画作品
4年生「天神の森スケッチ大会」 選外
絵画作品
5年『まどかぴあ読書感想画』【優秀賞】最後まで最優秀賞を競う
絵画作品
中1「田能村竹田美術祭」『大分県美術協会長賞』
絵画作品
中2「天神の森スケッチ大会」選外
黙々と作品に向き合う姿勢はずっと変わりません、この生徒は小学4年生の春に入会、1作目からできのいい作品、表情豊かな口の表現、小学生らしい伸び伸びした表現の作品、2作目は天神の森スケッチ大会だが「選外」なぜ選外か今見直しても疑問、5年生では「まどかぴあ読書感想画」宮沢賢治作で得意の人物を組み立て最後まで最優秀賞を競う、この作品はいい、人物が活きている、生命感がある、中1ではさらに描写力が増すが首と顔がつながっていない、服のタッチも今ひとつだ、しかし指やフライパンの質感と立体感は見事、中2「天神の森スケッチ大会」選外、人物に生命感が見えない躍動感がない、主役は何?鳥居か灯籠か本殿か何を主役にしたいのかわからない、ただうまいだけで終わっている、「うまい」ゆえにうまくいかないこともたくさん経験した、この先は徹底して今の描写力を磨けばいい、大人になれば「省略」「単純化」がわかるかもしれない、そのためには作品をたくさん描くこと、展示会場で優れた作品に向き合うこと 2017
南ヶ丘教室【白水小4年みれいちゃん】2017
絵画作品
『人賞』白水小4年女子 2017-
みれいちゃんは3年4月に入会、
2017年春の「天神の森スケッチ大会」で3賞【天・地・人】の『人賞』を受賞した白水小4年みれいちゃん
この受賞に寄せてお母さんから次のようなメールをいただきました。
『太宰府のスケッチは当日インフルエンザで欠席してしまい、次週に娘と二人で行きましたが、なかなか場所が決まらず… ああでもない、こうでもないと珍しく娘が二時間程かけて描いたのを思い出しました。
あの日は…本当に桜が満開で綺麗でした。』
あまり根気強いとも思えないのに2時間をかけいろいろ場所を考えたりしてスケッチしたと言うことです。
題材はみんなが描かない所を選んでいます(しかし天満宮らしい赤ぬりの建物はある)。みんなが描かない場所を選ぶことも大切です。ここにもこの生徒の個性やこだわりを見ることができます。
この生徒から学ぶべきことが見えてきます。入会は1年前の3年生4月です。落ち着きのない生徒でした。この1年間でひとつ入選(だぶん天神の森で「佳作」)したでしょうか。色は汚く濁り形は何を描いたのかわからない作品が多かった。最初は「できた」が多く作品を見せに来ようとすぐします。「見せに来なくてもいい」「完成はない」「できたはない」と言うことの連続でした。半年ほど過ぎると黙々と描く姿に変わりました。「できた」も「見せに来る」こともなくなりました。何かわかったのでしょう。成長ですね。
まず1年間練習です。この生徒のように思いっきり筆を走らせるべきです。挑戦すべきです。「1年間練習」「キレイに仕上げようなんて思ってはいけない」「練習だからぐちゃぐちゃになっていい」「ボロボロにしたところからやっと見えてくる」「絵の具を12色パレットに出せ、けちってはいけない」・・・などよく言います。挑戦しないと答えがでません。筆が進まず小手先だけでは大きく前進できません。自分で打開する力がどうしても必要です。自分の力で開くしかないのです。それができたとき(この生徒は1年間挑戦し続けやっと天満宮の絵や電車バスの絵でできはじめた。その粘り強さがありました)2年目から少し力が発揮でき始めます。3年目やっと実力が発揮できるはずです。
電車バスの絵は2枚描きました。「花・虫・魚」も構図が悪いとわかるとすぐ2枚目に挑戦、複数枚よく描きます。あきらめない粘り強さがあります。 2017
美しが丘教室【教育大付属久留米小5年 もねちゃん】卓越した描写力、着色の計画図 2017-6
3年生の秋に入会しました。最初に描いた「足の絵」のうまさには驚きました。足がこんなにうまく描写できることに恐ろしささえ感じました。もものふくらみ、かかとの丸み、指・・・すごいです。上に持ち上げた親指は本当に3年生が描いたのだろうかと思うほどです。
着色は指導しましたのでいい色に仕上がっています。理解力がありました。しかしこの作品は「弥生の里児童画大賞展」に出品し選外となります。うますぎて小学生らしさや勢いなどがないからでしょうか。
私はうまいけど「いい絵」でもあると思います。足と靴を描くなど発想としても大変面白いと考えるのですが・・・弥生の里に合わせて描いたシリーズは入選程度で終わってしまいました。
着色計画のスケッチ
絵画作品
教育大付属久留米小5年女子 2017-6
こつこつ努力する生徒です。少しずつ「構図の意味がわかってきています。これからが楽しみです。
「バスの絵」はていねいに下描きしていねいに着色されています。西鉄二日市駅バスターミナルで最後まで残って下描きをしていました。バスや電車だけではなく、バスターミナルの雰囲気を表現しようとしたところにもこの生徒の視点を変える試みが活かされています。4回目だったでしょうか何やら小さい「紙」を画用紙の横に置き眺めています。よく見るとなんと!!「配色計画図」でした。画用紙を縮小コピーして色鉛筆で配色していました。努力家です。この努力参考にできませんか。配色計画図の元仕上がった作品は見事に明るく楽しい西鉄バスの絵に仕上がっています。緻密で見応えのある「いい作品」です。 2017-6